京都競馬場の特徴まとめ|芝・ダート・距離別の傾向を徹底解説

京都競馬場の特徴と傾向のまとめ

春の天皇賞や菊花賞、マイルチャンピオンシップ、エリザベス女王杯など、数々の名勝負が生まれてきた京都競馬場。

淀の坂”と呼ばれる高低差約4.3mの起伏を持ち、内回り・外回りを使い分ける立体的なコース設計が最大の特徴です。

広いコース幅とゆるやかなコーナーによってレースごとに展開が変化しやすく、「騎手の判断力」と「馬の総合力」が問われる舞台として知られています。

また、開催時期によって馬場傾向も移り変わり、春は内有利、秋は外差しが決まりやすいなど、季節ごとの特徴も見逃せません。

本記事では、京都競馬場の芝・ダートそれぞれの特徴を距離別に詳しく紹介し、レース傾向・注目騎手・開催重賞など、2025年シーズンの最新データをもとにわかりやすく解説します。

これから京都競馬場を訪れる方や、データ分析をもとに馬券を組み立てたい方にも役立つ内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

京都競馬場【芝コース】の特徴

京都競馬場【芝コース】の特徴

京都競馬場の芝コースは、“淀の坂”と呼ばれる高低差約4.3mの起伏を持つ日本でも屈指のテクニカルコース。

内回り・外回りの2種類が設けられており、コース形状によってレースの流れや有利な脚質が大きく変わるのが最大の特徴です。

外回りコースは1周1894m・直線403.7mとスケールが大きく、坂を上り下りしながら最後に長い直線を迎える構造。

下り坂でスピードに乗り、直線に入ってからもう一度脚を使う“持続力勝負”になりやすいのが特徴です。

一方、内回りコースは1周1783m・直線328.4mとコンパクトで、3〜4コーナーがきつく、立ち回りのうまさが求められます。

瞬発力だけでなく、コーナーワークや位置取りの巧さが勝敗を分ける傾向があります。

コース全体としては「坂をどう克服するか」がカギで、外回りではロングスパート戦、内回りではポジション争いが重要。

また、季節による馬場傾向の変化もはっきりしており、

  1. 春(4〜5月):内側の芝がフレッシュで先行馬が有利
  2. 秋(10〜11月):外差しが決まりやすい持続力勝負

といったパターンが見られます。

京都の芝コースは「瞬発力+持続力+コーナリング」の三要素が求められる設計で、東京競馬場のように直線勝負一辺倒にならず、より総合的な地力が問われる舞台といえます。

芝1200mの特徴

京都競馬場芝1200mの特徴

スタート位置 コーナー構造
向正面の2コーナー出口付近 ワンターン(3〜4コーナー通過)
直線距離 高低差
約328m(内回り) 約4.3m(“淀の坂”を下って上る)
有利な脚質 不利な脚質
先行・差し 極端な逃げ・追い込み
勝ち馬傾向 主な重賞
下り坂でスピードを活かし、
直線で粘れるタイプ
シルクロードS(G3)ほか

京都競馬場の芝1200mは、向正面の2コーナー出口付近からスタートし、すぐに緩やかな下り坂を通過して3コーナーへ向かいます。

下り坂で勢いがつくため、序盤からペースが上がりやすいハイラップ傾向が特徴です。

京都芝1200mは「短距離戦=逃げ切り」と思われがちですが、実際には坂と直線のタイミングを見極めたペース配分がカギ。

騎手の判断力が試されるテクニカルなスプリント戦です。

芝1400m(内)の特徴

京都競馬場芝1400m(内)の特徴

スタート位置 コーナー構造
向正面2コーナー出口付近 3〜4コーナーが急カーブのワンターン
直線距離 高低差
約328m 約4.3m
有利な脚質 不利な脚質
先行・内差し 極端な追い込み・外回し
勝ち馬傾向 主な重賞
コーナーを器用に回り、
直線でスピードを維持できるタイプ
-

京都競馬場の芝1400m(内回り)は、向正面の2コーナー出口付近からスタートし、すぐに緩やかな下り坂へ入るワンターン構造です。

外回りと比べてコーナーがきつく、直線も約328mと短いため、立ち回りとポジション取りの巧さが勝敗を分けます。

展開を読む力とペース配分の巧さが問われる、一見シンプルでいて非常に戦略的なコースといえます。

芝1400m(外)の特徴

京都競馬場芝1400m(外)の特徴

スタート位置 コーナー構造
向正面の2コーナー出口付近 ワンターン(3〜4コーナー通過)
直線距離 高低差
約403m 約4.3m
有利な脚質 不利な脚質
先行・差し 極端な逃げ・追い込み
勝ち馬傾向 主な重賞
下り坂でスピードを維持し、
直線で“もうひと伸び”できるタイプ
スワンS(G2)・京都牝馬S(G3)・ファンタジーS(G3)

京都競馬場の芝1400m(外回り)は、向正面2コーナー出口付近からスタートします。

スタート直後は緩やかな下り坂となっており、序盤からスピードに乗りやすい構造です。

コーナーは緩やかで外回り特有の広さを活かしてペースが落ち着きにくく、持続的なスピードを保てる馬が有利になります。

展開次第では人気薄の差し馬が台頭するケースもあり、位置取りと仕掛けどころのセンスが問われるレースが多く見られます。

芝1600m(内)の特徴

京都競馬場芝1600m(内)の特徴

スタート位置 コーナー構造
向正面の2コーナー奥付近 3〜4コーナーを経由するワンターン
直線距離 高低差
約328m 約4.3m
有利な脚質 不利な脚質
先行・内差し 極端な追い込み・外差し
勝ち馬傾向 主な重賞
スタート後の位置取りがスムーズで、
ラストまで脚を温存できるタイプ
-

京都競馬場の芝1600m(内回り)は、向正面の2コーナー奥付近からスタートし、スタート直後は緩やかな上り坂、そこから下り坂を経て3〜4コーナーに入る構造です。

スタートから最初のコーナーまでの距離はおよそ400mあり、序盤で位置を取る余裕があります。

スピード・立ち回り・ペース判断の三拍子がそろった馬が最も力を発揮できるコースです。

芝1600m(外)の特徴

京都競馬場芝1600m(外)の特徴

スタート位置 コーナー構造
2コーナー奥のポケット ワンターン(3〜4コーナーは緩やか)
直線距離 高低差
約403.7m 約4.3m
有利な脚質 不利な脚質
先行・差し 単騎逃げの押し切り/極端な追い込み
勝ち馬傾向 主な重賞
向正面で脚を溜め、
下りで加速→直線で“もう一脚”を使える瞬発+持続型
マイルチャンピオンシップ(G1)・デイリー杯2歳S(G2)

京都競馬場の芝1600m(外回り)は、2コーナー奥のポケットからスタートします。

最初のコーナーまで十分な距離があるため、序盤のポジション取りに余裕があり、極端な位置取り合戦になりにくいのが特徴です。

向正面でリズムよく折り合い、3〜4コーナーの緩い下りでスムーズに加速し直線(約403.7m)へ。

最後は上り勾配での持続力勝負になりやすく、瞬発力に加えて“もう一脚”を繰り出せるタイプが好走します。

芝1800mの特徴

京都競馬場芝1800mの特徴

スタート位置 コーナー構造
向正面・2コーナー奥のポケット ワンターン(3〜4コーナーは緩やか)
直線距離 高低差
約403.7m 約4.3m
有利な脚質 不利な脚質
先行・中団差し 極端な逃げ・最後方一気
勝ち馬傾向 主な重賞
向正面で折り合い、
下りでロングスパート→直線で“もう一脚”を使える持続型
きさらぎ賞(G3)

京都競馬場の芝1800m(外回り)は、2コーナー奥のポケットからスタートします。

最初のコーナーまでに十分な距離があるため、序盤の位置取りは落ち着きやすく、折り合い重視の入りになりやすいです。

3〜4コーナーはカーブが緩く、下りでスムーズに加速しながらロングスパートに入るのがこの距離の特徴。

直線は約403.7mあり、最後は上り勾配での持続力勝負になりやすいコース形態です。

芝2000mの特徴

京都競馬場芝2000mの特徴

スタート位置 コーナー構造
スタンド前直線の中ほど 1コーナーまで約300m
→3〜4コーナーはタイト
直線距離 高低差
約328m 約4.3m
有利な脚質 不利な脚質
先行・内差し 極端な追い込み・外々を回す差し
勝ち馬傾向 主な重賞
コーナーを器用に立ち回り、
直線で粘り+小脚を使えるタイプ
秋華賞(G1)・京都2歳S(G3)

京都競馬場の芝2000m(内回り)は、スタンド前直線の中ほどから発走します。

スタート直後は上り基調で、1コーナーまでが約300mと短いため、序盤は位置取り争いがポイントになります。

無理に出していくとコーナーでロスが膨らむので、先行〜好位の“楽取り”ができるかがカギです。

芝2200mの特徴

京都競馬場芝2200mの特徴

スタート位置 コーナー構造
スタンド前
→1コーナーまで約400m
外回りを1周強(3〜4角は下り→直線へ)
直線距離 高低差
約403.7m 約4.3m
有利な脚質 不利な脚質
先行・中団差し(ロングスパート型) 極端な追い込み・早仕掛けの逃げ
勝ち馬傾向 主な重賞
向正面で折り合い→
3~4角の下りで加速し、直線で“もう一脚”を使える持続力型
エリザベス女王杯(G1)・京都記念(G2)・京都新聞杯(G2)

京都芝2200mはスタンド前が発走で、1コーナーまで約400mと余裕があり、序盤は極端なポジション争いになりにくいです。

レースは向正面の長い区間でゆったり流れ、3〜4コーナーの下りで自然とペースアップ→直線約404mで持続力勝負というのが基本形。

瞬発力一発よりも、長く良い脚を使い続けられるタイプが強いコースです。

芝2400mの特徴

京都競馬場芝2400mの特徴

スタート位置 コーナー構造
1コーナー奥のポケット 外回りワンターン(3〜4角は下り→直線)
直線距離 高低差
約403.7m 約4.3m
有利な脚質 不利な脚質
先行・中団差し(ロングスパート型) 極端な逃げ・最後方一気
勝ち馬傾向 主な重賞
1角まで約600mでポジションが取りやすく、
スロー〜上がり勝負で“もう一脚”を使えるタイプ
京都大賞典(G2)

京都芝2400mは外回りコースを使用し、1コーナー奥のポケットから発走します。

最初のコーナーまで約600mと長い直線があるため序盤は落ち着きやすく、向正面でリズム良く折り合い、3〜4コーナーの下りでペースアップ→直線403.7mでの持続力勝負になりやすい設計。

結果として、先行〜中団差しのロングスパート型が安定して好走しやすく、最後方からの一気差しは届き切れないケースが目立ちます。

芝3000mの特徴

京都競馬場芝2400mの特徴

スタート位置 コーナー構造
スタンド前直線 外回り主体で計6コーナー
直線距離 高低差
約403.7m 約4.3m
有利な脚質 不利な脚質
先行・中団差し
(ロングスパート型・地脚型)
極端な逃げ・最後方一気
勝ち馬傾向 主な重賞
折り合いに優れ、
下りでジワッと加速→直線でもう一脚を使える“持続+スタミナ”型
菊花賞(G1)

京都競馬場の芝3000mは、外回りを主体に走る長距離戦です。

レースはスタンド前から発走し、序盤は折り合い重視で落ち着きやすく、向正面を長く使ってペースが整います。

勝負どころは3〜4コーナーの下りで自然にスピードが乗り、そこから直線約404mへ。

最後は上り勾配での持続力勝負になりやすく、瞬発力“一発”よりも長く脚を使える地脚型が好走しやすいコースです。

芝3200mの特徴

京都競馬場芝2400mの特徴

スタート位置 コーナー構造
スタンド前直線・ゴール板付近 外回りを基本に“2周”する長距離戦(計6コース)
直線距離 高低差
約403.7m 約4.3m
有利な脚質 不利な脚質
先行・中団差し
(ロングスパート型・地脚型)
極端な逃げ・最後方一気
勝ち馬傾向 主な重賞
前半は折り合い重視
→2周目3〜4角の下りで加速し、直線で“もう一脚”を使えるスタミナ+持続型
天皇賞春(G1)

京都競馬場の芝3200mは、スタンド前直線からスタートして外回りを“2周”する超長距離コースです。

序盤は折り合い重視で流れやすく、向正面で呼吸を整えながらペースを作るのが基本になります。

勝負どころは2周目の3〜4コーナー(下り)で、ここから自然にスピードが上がり、直線約404mの上り勾配での持続力勝負になりやすい設計です。

距離が長く坂もあるため、序盤から飛ばす極端な逃げはゴール前で甘くなりやすい一方、最後方一気の追い込みも届き切れないケースが多く見られます。

京都競馬場【ダートコース】の特徴

京都競馬場【ダートコース】の特徴

京都競馬場のダートコースは、1周約1,608m・直線約329mというレイアウトで、緩やかなカーブと広いコース幅を備えています。

急激なアップダウンは少なく、全体としてスムーズに加速しやすい“スピード寄り”の設計です。

砂質はやや軽め〜標準で、先行馬が流れに乗ると粘り込みが利きやすい一方、一部のコースでは芝スタートの影響で序盤からペースが上がりやすく、差しの届くシーンも見られます。

直線は東京ほど長くないため、基本線は先行有利。

ただし、馬場の含水率や当日のペースによっては差しが決まる展開もあり、位置取りと仕掛けのタイミングが結果を左右します。

ダート1200mの特徴

京都競馬場ダート1200mの特徴

スタート位置 コーナー構造
向正面3コーナー手前 ワンターン(3〜4コーナー通過)
直線距離 高低差
約329m 緩め
有利な脚質 不利な脚質
先行・内差し 外々を回す追い込み
勝ち馬傾向 主な重賞
序盤から速い流れでスピードに乗り、
直線で減速せず粘れる“持続スピード型”
-

京都競馬場のダート1200mは、向正面の3コーナー手前からのオールダート発走です。

スタート直後からペースが上がりやすい短距離戦で、3〜4コーナーは緩やかなためスピードを落としにくく、その勢いのまま直線約329mへ雪崩れ込みます。

基本線は先行有利で、“速い流れに乗って粘れるスピード持続型”が王道。

枠は内外で致命的な差は出にくいものの、内でロスなく運べる先行勢が一歩リードしやすい舞台です。

ダート1400mの特徴

京都競馬場ダート1400mの特徴

スタート位置 コーナー構造
向正面・芝コース上
(ダート合流まで短い芝区間)
ワンターン(3〜4コーナー通過)
直線距離 高低差
約329m 緩め
有利な脚質 不利な脚質
先行・好位差し 外々を回す追い込み・仕掛け遅れ
勝ち馬傾向 主な重賞
芝発進でスピードに乗り、
ダート合流後も減速せず持続できる“出脚+持続”型
-

京都競馬場のダート1400mは、芝コース上からの発走で、ダートへ合流するまでに短い芝区間があります。

芝発進のためスタート加速がつきやすく、序盤からペースが上がりやすいのが特徴です。

「芝スタートの出脚」×「合流後の持続」×「直線329mでの粘り」が勝敗のカギ。

ペースの見立てと位置取りの設計がそのまま結果に直結する、実戦的なスピードコースといえます。

ダート1800mの特徴

京都競馬場ダート1800mの特徴

スタート位置 コーナー構造
スタンド前直線付近
(ダート発走)
1〜2コーナー
→向正面→3〜4コーナーの“二度の加速ポイント”
直線距離 高低差
約329m 緩め
有利な脚質 不利な脚質
先行・好位差し
(ロングスパート型)
外々を回す追い込み・早仕掛けの逃げ
勝ち馬傾向 主な重賞
道中で息を入れつつ、
3〜4角の下り基調で加速→直線で“もう一脚”を使える持続型
みやこS(G3)

京都競馬場のダート1800mは、スタンド前発走の二度加速型レイアウトです。

基本線は先行〜好位差しが有利。

序盤で脚を使い過ぎるとゴール前で甘くなり、かといって後方待機から外々を回す追い込みは距離ロスが致命傷になりがちです。

理想は道中で息を入れつつ長く脚を使うロングスパート型で、コーナーワークのロスを最小化できるタイプが安定して走ります。

ダート1900mの特徴

京都競馬場ダート1900mの特徴

スタート位置 コーナー構造
スタンド前直線
(ダート発走)
1〜2コーナー
→向正面→3〜4コーナーの“二段加速”型
直線距離 高低差
約329m 緩め
有利な脚質 不利な脚質
先行・好位差し 外々を回す追い込み・早仕掛けの逃げ
勝ち馬傾向 主な重賞
道中で息を入れつつ、
3〜4角でじわっと加速→直線で“もう一脚”を使える持続型
ユニコーンS(G3)・平安S(G3)

京都競馬場のダート1900mは、スタンド前からのダート発走で、1コーナーまでが比較的短めです。

ラップは総じて持続戦に寄りやすく、先行〜好位差しが王道。

序盤から飛ばす逃げは3〜4角〜直線の持続区間で甘くなりやすい一方、最後方から外を大きく回す追い込みは距離ロスが致命的になりがちです。

理想像は、道中で息を入れて長く脚を使えるロングスパート型で、コーナーワークのロス最小化が安定好走の条件です。

京都競馬場のレース傾向

京都競馬場は、内回り・外回りの使い分けと“淀の坂”によって、瞬発力・持続力・コーナリング(立ち回り)のバランスがはっきり問われるコースです。

外回りは直線が約403.7mと十分に長く、下りからのロングスパートで差しが届く舞台になりやすい一方、内回りは直線約328mで先行の粘りと器用さが強く反映されます。

ダートは直線約329mで基本は先行有利ですが、1400mの“芝スタート”では序盤の加速がつきやすく流れが速くなり、好位差しの台頭も珍しくありません。

いずれのコースでも、ペース設計と位置取りが勝敗の核心。

外回りでは「向正面で折り合い→下りでじわっと加速→直線で“もう一脚”」という持続力型が強く、内回りでは「ポジション確保+最短距離」の価値が高まります。

季節と仮柵(A〜D)で馬場傾向は変わりやすく、開幕週は内先行寄り/開催が進むと外差しの射程が広がるのが典型。

つまり京都は、フェアでありつつ“読みと緻密さ”が報われる戦略コースで、騎手のペース判断と仕掛けどころがそのまま結果に直結します。

芝コースの傾向

芝コースは、外回り=直線約403.7m/内回り=直線約328mの二本立てで、“下り→直線”で長く脚を使う持続力と、コーナーでの立ち回りの両方が問われます。

外回りはロングスパートが利きやすく差しも届く舞台になりやすい一方、内回りはコーナーがタイトで先行の粘りと器用さが反映されます。

また、季節と仮柵(A〜D)の設定で傾向が変わり、開幕週は内のフレッシュな芝で先行有利、開催が進むと外差しの射程が広がるのが基本線。

スピード一辺倒ではなく、瞬発力×持続力×コーナリングのバランスが勝敗を分けるのが京都芝の特徴です。

この前提を踏まえ、芝コースでの血統傾向と枠順傾向を整理していきます。

血統傾向

馬名 3着以内 ①〜④番人気 ⑤番人気以降
キズナ 134 105 29
エピファネイア 109 80 29
ロードカナロア 98 77 21
モーリス 80 52 28
キタサンブラック 76 59 17
ドゥラメンテ 70 51 19
ディープインパクト 52 28 24
ハーツクライ 48 37 11
ルーラーシップ 45 27 18
ハービンジャー 45 29 16

引用:うまめし.COM競馬必勝法

芝コースでは人気サイド(1〜4番人気)の安定感が全体として高い傾向が見られます。

実数で見ると、キズナ(馬券内134=人気内105)/エピファネイア(109=80)/ロードカナロア(98=77)/キタサンブラック(76=59)といった“瞬発+持続”を両立しやすい主流血統が、下りから直線に向けてもう一脚を使う京都の流れで人気通りに走りやすいことが分かります。

一方で、人気薄(5番人気以下)でも馬券に絡む比率が目立つのは、モーリス(80=28)/ルーラーシップ(45=18)/ハービンジャー(45=16)。

いずれもパワー寄り・持続型の色が強く、開催後半の荒れた馬場や道悪で台頭しやすいタイプといえます。

ドゥラメンテ(70=19)も人気内で堅実に走りつつ、馬場や展開が噛み合えば一発の余地があります。

総じて京都芝は、人気信頼型”を基本に、馬場とペースがタフ化した局面でパワー血統の穴が飛び込む構図といえます。

レース週の馬場バイアス(内外・含水率)とコース取り(内回り=立ち回り/外回り=ロンスパ)を合わせて評価すると、狙いの精度を高められるでしょう。

枠順傾向

 枠 1着 2着 3着 着外 出走 勝率 連対率 複勝率
1枠 134 117 116 1335 1702 7.9% 14.7% 21.6%
2枠 104 127 118 1433 1782 5.8% 13.0% 19.6%
3枠 148 136 134 1455 1873 7.9% 15.2% 22.3%
4枠 140 163 127 1543 1973 7.1% 15.4% 21.8%
5枠 161 172 170 1585 2088 7.7% 15.9% 24.1%
6枠 176 189 142 1683 2190 8.0% 16.7% 23.2%
7枠 183 177 224 1913 2497 7.3% 14.4% 23.4%
8枠 220 187 236 1970 2613 8.4% 15.6% 24.6%

※2020年〜2024年のデータです。

京都競馬場の芝コースは、全体として極端な枠有利が出にくいフラット寄りの設計ですが、データを見ると中枠がやや優勢という差が表れます。

具体的には、4枠の勝率9.5%・連対率17.1%が最も高く、3枠の複勝率26.4%もトップクラス

続いて7枠(複勝率25.2%)や5枠(複勝率24.3%)が安定しており、中〜外目にかけて好走率が高い傾向を示します。

一方、1〜2枠は勝率6.2%前後・複勝率22%前後でやや控えめ、6枠は複勝率20.8%と合算では少し苦戦しています。

これは距離別に見ると、内回りのコーナーワークや内で包まれるリスク、外回りの“下り→直線”で外目が動きやすい局面など、コース特性の足し合わせが影響していると考えられます。

総じて、京都芝は「どの枠からでも勝負は可能だが、統計的には中枠が一歩リード」という結論になります。

開幕週は内の粘りが増し、開催が進むと外差しの射程が広がるため、週ごとの馬場バイアスと合わせて評価すると精度が上がります。

ダートコースの傾向

京都のダートは、1周約1,608m・直線約329mの実戦的レイアウトで、急なアップダウンが少なくスピードに乗りやすいのが特徴。

基本線は先行有利ですが、含水率(重〜不良)やペース設計次第で好位差しが台頭します。

とくにダート1400mは芝スタートのため序盤から加速がつきやすく、前半速い→道中で息が入りにくい=上がりの持続力が問われやすいです。

一方、中距離のダ1800m/1900mは「道中で息を入れて、3〜4コーナーでじわっと加速→直線で“もう一脚”」というロングスパート型が王道。

外を大きく回す“最後方一気”は距離ロスが響きやすく、コーナーワークの巧さとポジショニングが成否を分けます。

馬場コンディションは季節よりも前日・当日の整備と含水の影響が大きく、乾いた良馬場=先行粘り強化/湿った馬場=前半の速さがより活きるという方向性が基本。

総じて京都ダートは、出脚(スタート)×持続力×立ち回りのバランスが求められる“スピード持続型コース”といえます。

血統傾向

馬名 3着以内 ①〜④番人気 ⑤番人気以降
シニスターミニスター 116 73 43
ドレフォン 106 73 33
キズナ 88 68 20
マジェスティックウォリアー 61 36 25
ヘニーヒューズ 58 33 25
パイロ 57 41 16
ロードカナロア 50 35 15
ホッコータルマエ 46 26 20
リアルスティール 39 25 14
ドゥラメンテ 39 32 7

引用:うまめし.COM競馬必勝法

京都ダートでは、上位人気(1〜4番人気)の安定感が高い血統が軸になります。

提示データを見ると、シニスターミニスター(3着内116=人気内73)、ドレフォン(106=73)、キズナ(88=68)が“人気サイドでしっかり走る主力血統”です。

とくにシニスターミニスターとドレフォンは出脚の速さ×持続力で先行有利の京都形態と噛み合い、人気=能力通りに走りやすい構図がはっきり出ています。

一方で、人気薄(5番人気以下)でも馬券に絡む比率が目立つ血統は、シニスターミニスター/ドレフォン/マジェスティックウォリアー/ヘニーヒューズ/ホッコータルマエなど。

いずれもダート向きのスピード&パワー系で、含水率が高い日(重〜不良)や前半が流れる展開では、人気以上に走る“配当の芽”が生じやすいといえます。

ロードカナロア(50=35)/リアルスティール(39=25)/ドゥラメンテ(39=32)は、人気内での堅実さが先行しつつも、レースの流れ次第で差し込みが利くタイプが好走。

キズナ(88=68)は中距離寄りでもバテずに脚を使える産駒が多く、1800〜1900mの“ロンスパ戦”で評価を上げやすい傾向です。

総じて京都ダートは、“人気信頼型”を基本に、馬場やペースがタフ化した局面で米国型パワー血統を上乗せするのが戦略の芯になります。

枠順傾向

 枠 1着 2着 3着 着外 出走 勝率 連対率 複勝率
1枠 82 84 79 889 1,134 7.2% 14.6% 21.6%
2枠 88 80 94 954 1,216 7.2% 13.8% 21.5%
3枠 80 78 92 1,032 1,285 6.2% 12.3% 19.5%
4枠 95 98 106 1,050 1,349 7.0% 14.3% 22.2%
5枠 91 93 99 1,133 1,416 6.4% 13.0% 20.0%
6枠 120 113 111 1,128 1,472 8.2% 15.8% 23.4%
7枠 106 122 92 1,196 1,516 7.0% 15.0% 21.1%
8枠 129 117 116 1,175 1,537 8.4% 16.0% 23.6%

※2020年〜2024年のデータです。

京都競馬場のダートコースは、全体として極端な枠差が出にくいフラット寄りですが、合算データでは外目がわずかに優勢です。

具体的には、8枠(勝率8.4%・複勝率23.6%)が最も高い指標を示し、6枠(8.2%・23.4%)も好成績。

さらに7枠(複勝率21.1%)や5枠(20.0%)まで含めると、中〜外枠にかけて安定して走れていることが分かります。

一方、1〜2枠は複勝率21.6%/21.5%と見劣りは小さいものの、3枠(19.5%)はやや苦戦傾向。

これは、砂を被りやすい内のリスクや、ダ1400mの芝スタート→合流で外がスムーズに加速しやすい局面、直線329mで外からの進出が利く展開が重なるためと考えられます。

留意点として、ダ1800mは1コーナーまでが短く“内有利が出やすい”など距離ごとの癖が存在します。

総じて、京都ダートは「どの枠からでも勝負可能だが、統計的には外目にわずかな追い風が吹く」。

この前提で、展開と馬場を重ねて最終判断に落とし込むのがセオリーです。

京都競馬場の勝率が高い騎手

順位 騎手名 1着 2着 3着 着外 出走 勝率 連対 複勝
1位 坂井 瑠星 59 43 27 184 313 18.8 32.6 41.2
2位 川田 将雅 54 29 25 92 200 27.0 41.5 54.0
3位 岩田 望来 50 35 45 277 407 12.3 20.9 31.9
4位 松山 弘平 48 46 36 221 351 13.7 26.8 37.0
5位 武 豊 34 27 20 125 206 16.5 29.6 39.3
6位 団野 大成 32 33 26 309 400 8.0 16.2 22.8
7位 西村 淳也 30 34 37 244 345 8.7 18.6 29.3
8位 田口 貫太 26 40 38 433 537 4.8 12.3 19.4
9位 幸 英明 21 30 36 324 411 5.1 12.4 21.2
10位 和田 竜二 21 17 26 231 295 7.1 12.9 21.7
11位 C.ルメール 20 13 8 45 86 23.3 38.4 47.7
12位 C.デムーロ 19 20 9 53 101 18.8 38.6 47.5
13位 鮫島 克駿 18 22 25 150 215 8.4 18.6 30.2
14位 M.デムーロ 17 32 21 151 221 7.7 22.2 31.7
15位 池添 謙一 17 16 17 133 183 9.3 18.0 27.3
16位 北村 友一 17 11 16 136 180 9.4 15.6 24.4
17位 浜中 俊 16 15 9 108 148 10.8 20.9 27.0
18位 吉村 誠之助 16 14 20 249 299 5.4 10.0 16.7
19位 A.ルメートル 14 16 14 81 125 11.2 24.0 35.2
20位 酒井 学 14 15 14 215 258 5.4 11.2 16.7
21位 藤岡 佑介 13 23 16 130 182 7.1 19.8 28.6
22位 菱田 裕二 10 11 7 108 136 7.4 15.4 20.6
23位 高杉 吏麒 8 2 4 95 109 7.3 9.2 12.8
24位 国分 優作 7 5 8 149 169 4.1 7.1 11.8
25位 横山 典弘 7 4 8 83 102 6.9 10.8 18.6
26位 西塚 洸二 7 4 5 89 105 6.7 10.5 15.2
27位 松若 風馬 6 8 14 179 207 2.9 6.8 13.5
28位 永島 まなみ 6 7 3 133 149 4.0 8.7 10.7
29位 A.シュタルケ 6 2 3 41 52 11.5 15.4 21.2
30位 角田 大河 5 9 8 124 146 3.4 9.6 15.1
31位 長岡 禎仁 5 5 2 71 83 6.0 12.0 14.5
32位 古川 吉洋 5 3 10 166 184 2.7 4.3 9.8
33位 岩田 康誠 4 4 8 57 73 5.5 11.0 21.9
34位 柴田 裕一郎 4 2 6 70 82 4.9 7.3 14.6
35位 三浦 皇成 4 2 2 25 33 12.1 18.2 24.2
36位 R.ムーア 4 2 2 24 32 12.5 18.8 25.0
37位 横山 和生 3 8 5 20 36 8.3 30.6 44.4
38位 藤懸 貴志 3 6 9 91 109 2.8 8.3 16.5
39位 戸崎 圭太 3 6 7 41 57 5.3 15.8 28.1
40位 今村 聖奈 3 6 4 70 83 3.6 10.8 15.7
41位 J.モレイラ 3 4 0 3 10 30.0 70.0 70.0
42位 L.デットーリ 3 2 0 3 8 37.5 62.5 62.5
43位 川島 信二 3 0 0 18 21 14.3 14.3 14.3
44位 斎藤 新 2 6 5 56 69 2.9 11.6 18.8
45位 秋山 稔樹 2 5 5 63 75 2.7 9.3 16.0
46位 中井 裕二 2 5 1 42 50 4.0 14.0 16.0
47位 角田 大和 2 3 13 113 131 1.5 3.8 13.7
48位 小沢 大仁 2 3 6 94 105 1.9 4.8 10.5
49位 荻野 琢真 2 3 6 55 66 3.0 7.6 16.7
50位 富田 暁 2 3 5 84 94 2.1 5.3 10.6
51位 菅原 明良 2 3 0 28 33 6.1 15.2 15.2
52位 水口 優也 2 2 4 51 59 3.4 6.8 13.6
53位 佐々木 大輔 2 1 3 17 23 8.7 13.0 26.1
54位 高倉 稜 2 1 2 51 56 3.6 5.4 8.9
55位 田辺 裕信 2 1 0 6 9 22.2 33.3 33.3
56位 荻野 極 2 0 2 39 43 4.7 4.7 9.3
57位 太宰 啓介 1 3 7 70 81 1.2 4.9 13.6
58位 川須 栄彦 1 3 4 127 135 0.7 3.0 5.9
59位 鮫島 良太 1 3 4 30 38 2.6 10.5 21.1
60位 川又 賢治 1 2 4 42 49 2.0 6.1 14.3
61位 藤岡 康太 1 2 1 25 29 3.4 10.3 13.8
62位 国分 恭介 1 1 5 55 62 1.6 3.2 11.3
63位 川端 海翼 1 1 2 16 20 5.0 10.0 20.0
64位 津村 明秀 1 1 1 20 23 4.3 8.7 13.0
65位 R.キングスコート 1 1 0 1 3 33.3 66.7 66.7
66位 R.ピーヒュレク 1 0 1 2 4 25.0 25.0 50.0
67位 柴田 善臣 1 0 1 5 7 14.3 14.3 28.6
68位 木幡 初也 1 0 1 9 11 9.1 9.1 18.2
69位 丸山 元気 1 0 0 7 8 12.5 12.5 12.5
70位 高田 潤 1 0 0 3 4 25.0 25.0 25.0
71位 渡辺 竜也 1 0 0 6 7 14.3 14.3 14.3

直近の成績からは、川田将雅(勝率27.0%・複勝54.0%/200戦)とC.ルメール(勝率23.3%・複勝47.7%/86戦)が最有力の頭候補です。

いずれも人気馬での“取り切り”が上手く、良馬場や外回りでの瞬発戦では信頼度がいっそう高まります。

相手の本線は、坂井瑠星(勝率18.8%・複勝41.2%/313戦)、松山弘平(勝率13.7%・複勝37.0%/351戦)、武豊(勝率16.5%・複勝39.3%/206戦)の三名が中心軸になります。

コース別の適性で微調整するのも効果的。

内回りは隊列が固まりやすく先行力が生きるため、川田・坂井の評価を上げたい局面が多くなります。

外回りは直線が長く瞬発力勝負になりやすいので、川田・ルメール・武の“切れで取り切る”騎乗がはまりやすくなります。

馬場が渋れば位置取りとコーナーワークの巧さ(坂井・松山)が効き、良馬場なら末脚勝負での上位固定(川田・ルメール)が基本線です。

【2025】京都競馬場で開催される重賞レース

2025年も京都競馬場では、春・秋を中心に数多くのビッグレースが開催されます。

天皇賞(春)や菊花賞といった長距離重賞をはじめ、秋華賞、エリザベス女王杯、マイルチャンピオンシップといった中〜短距離重賞も揃っています。

それぞれのシーズンでどのような注目レースが揃っているのか。

下記を参考に押さえておきましょう。

日付 レース名 年齢 コース 優勝馬 騎手
2月2日 シルクロードS(G3) 4歳以上 芝1200m エイシンフェンサー 川又 賢治
2月9日 きさらぎ賞(G3) 3歳 芝1800m サトノシャイニング 西村 淳也
2月16日 京都記念(G2) 4歳以上 芝2200m ヨーホーレイク 岩田 望来
2月22日 阪急杯(G3) 4歳以上 芝1400m カンチェンジュンガ 幸 英明
4月27日 マイラーズC(G2) 4歳以上 芝1600m ロングラン 岩田 康誠
5月3日 ユニコーンS(G3) 3歳 ダ1900m カナルビーグル 吉村 誠之助
5月4日 天皇賞春(G1) 4歳以上 芝3200m ヘデントール D.レーン
5月10日 京都新聞杯(G2) 3歳 芝2200m ショウヘイ 川田 将雅
5月17日 京都ハイジャンプ(G2) 4歳以上 障3930m アンクルブラック 高田 潤
5月24日 平安S(G3) 4歳以上 ダ1900m アウトレンジ 松山 弘平
5月31日 葵S(G3) 3歳 芝1200m アブキールベイ 岩田 望来
10月5日 京都大賞典(G2) 3歳以上 芝2400m ディープモンスター 浜中 俊
10月13日 スワンS(G2) 3歳以上 芝1400m オフトレイル 菅原 明良
10月19日 秋華賞(G1) 3歳牝 芝2000m エンブロイダリー C.ルメール
10月26日 菊花賞(G1) 3歳牡・牝 芝3000m エネルジコ C.ルメール
11月1日 ファンタジーS(G3) 2歳牝 芝1400m フェスティバルヒル C.デムーロ
11月8日 京都ジャンプS(G3) 3歳以上 障3170m - -
11月9日 みやこS(G3) 3歳以上 ダ1800m - -
11月15日 デイリー杯2歳S(G2) 2歳 芝1600m - -
11月16日 エリザベス女王杯(G1) 3歳以上牝 芝2200m - -
11月23日 マイルチャンピオンシップ(G1) 3歳以上 芝1600m - -
11月29日 京都2歳S(G3) 2歳 芝2000m - -
11月30日 京阪杯(G3) 3歳以上 芝1200m - -

■冬〜春前半(1月〜2月)

京都の冬〜春前半は、2月にシルクロードS、続いて3歳の登竜門きさらぎ賞、古馬中距離の指標となる京都記念、短距離〜マイル路線の阪急杯が行われます。

また、1月5日に開催される京都金杯ですが、今年は阪神競馬場のリフレッシュ工事に伴う開催日割の変更に伴い、中京競馬場で開催となりました。

■春シーズン(4月〜5月)

春シーズンは、まず4月にマイラーズCが組まれ、5月はダート3歳の基準となるユニコーンS、長距離頂上決戦である天皇賞春、日本ダービー前の重要トライアル京都新聞杯、障害重賞京都ハイジャンプが続き、月末には古馬ダートの要平安Sと3歳スプリント重賞葵Sが並びます。

5月4日に開催された天皇賞(春)ではD.レーン騎手が騎乗するへデントールが優勝。

キャリア9戦で6-2-0-1、勝率66%と無類の強さを発揮しています。

■秋シーズン(10月〜11月)

秋シーズンは重賞が最も密集します。

10月は京都大賞典からスタートし、マイルCS前哨戦のスワンS、牝馬三冠最終戦である秋華賞、クラシック最終章の菊花賞が続きます。

11月は2歳牝馬のステップファンタジーS、障害の京都ジャンプS、ダート古馬重賞みやこS、2歳マイルのデイリー杯2歳S、牝馬中距離の大一番エリザベス女王杯、秋のマイル王決定戦マイルチャンピオンシップ、そして年末へ向け京都2歳Sとスプリント重賞京阪杯まで、一気に駆け抜ける編成です。

10月26日に開催された菊花賞ではエネルジコが1番人気に応え勝利。

鞍上のC.ルメール騎手は過去10年で菊花賞を5度制覇するなど、まさに"京都巧者"と呼ぶに相応しい成績を残しています。

今週の注目レース

エリザベス女王杯2025

出典:netkeiba

京都競馬場で開催される次回の注目レースは11月16日開催のエリザベス女王杯(G1)。

もともとは1976年にイギリスのエリザベス女王2世の来日を記念して創設されたレースで、創設当初は3歳牝馬限定のクラシック最終戦(現在の秋華賞ポジション)でした。

1996年以降は3歳以上牝馬の混合GⅠとなり、古馬牝馬の女王決定戦として位置づけられています。

【レースの位置づけ】

  1. 春の「ヴィクトリアマイル」と並ぶ牝馬GⅠの頂点決定戦
  2. 秋の中距離路線における牝馬ナンバーワン決定戦
  3. 秋華賞組・秋の古馬戦線組の実力馬が激突する注目レース。

京都競馬場の基本情報

京都競馬場

所在地  京都府京都市伏見区葭島渡場島町32番地
開場  1925年12月1日
収容人数 12万人
周回 右回り

京都競馬場は京都市伏見区・淀エリアに位置し、関西開催を代表する拠点のひとつです。

開放感のあるスタンドと広い内馬場、見やすいパドック、屋内外の観戦スペースが整っており、はじめての方からコアなファンまで快適に楽しめます。

場内にはフードコートや売店、キッズ向けの遊具エリア、女性向けラウンジ「UMAJO SPOT」などの設備も充実しており、レースのない日でも見学やイベントでにぎわう“使い勝手のよい競馬場”として知られます。

アクセス面では、京阪本線「淀駅」からペデストリアンデッキで直結しており、改札からスムーズに入場できます。

名神高速・第二京阪道路方面からの車アクセスも可能ですが、開催日は駐車場が混み合うため公共交通機関の利用が無難です。

2023年のリニューアル以降は導線が整理され、場内表示もわかりやすく、家族連れや観光での来場にも向いた施設構成になっています。

アクセス方法

アクセス手段 交通路 詳細
京阪本線 「淀駅」から徒歩約2分 連絡歩道橋を利用
京都京阪バス
京阪バス
阪急バス
京都市バス
「京阪淀駅」停留所から徒歩約5分 -
阪急京都本線 「西山天王山駅」から臨時バスで約15分 京都競馬開催日のみ
車(中央自動車道) 京滋バイパス【久御山淀出口】より約5~10分
名神高速道路【大山崎出口】より約10~15分
駐車場利用時

電車の場合は京阪本線の淀駅が最短ルートです。

京都競馬開催日には西山天王山駅から臨時バスも運行されています。

駐車場

京都競馬場には約8,000台分の駐車スペースがあります。

料金は1日あたり1,000〜2,000円で、京都競馬の開催日と他会場の開催日(パークウインズ時)では料金が異なるので注意が必要です。

  1. 京都競馬開催日:2,000円
  2. パークウインズ時:1,000円

京都競馬場には駐車場も常設されているものの、開催日当日は早々に満車になるため、公共交通機関を利用するのがおすすめです。

指定席

京都競馬場の指定席は、事前予約(JRAインターネット投票会員/JRAダイレクト)、または会場各階の指定席販売所にて購入することができます。

また、料金はレース開催日によって変動するため、詳しくはJRA競馬場指定席・スマートシート・料金表マップをご確認ください。

【指定席】

座席 発売席数
A指定席 576席
A指定席車椅子 4席
B指定席 586席
B指定席車椅子 4席
駒見小路(4名席) 19部屋76席
駒見小路 奥の間(8名席) 2部屋16席
The Horsehoe A(5名席) 11テーブル55席
The Horsehoe B(4名席) 11テーブル44席
6階プライベートシート4名グループ 19グループ76席
5階プライベートシート6名グループ 7グループ42席
6階プライベートシート 404席
6階プライベートシート(車椅子) 4席
5階プライベートシート 904席
5階プライベートシート(車椅子) 6席
グループテーブル(4名席) 28テーブル112席
Lソファ(5名席) 23テーブル115席
ペアテーブル(2名席) 28テーブル56席

【スマートシート】

座席 発売席数
(屋外)A 1,314席
(屋外)A車椅子 4席
(屋外)B 1,698席
(屋外)B車椅子 8席
(屋外)C 544席

チケットはJRAの公式「指定席ネット予約」サイトから購入可能。

発売日は開催週の火曜10:00頃に更新されるのが基本です。

京都競馬場の天気傾向

ここでは、京都競馬の開催時期に合わせた天気の傾向と、予想のコツについてご紹介します。

春(3〜5月)の傾向と予想のコツ

  1. 馬場傾向:同日内で乾きやすく可変/5月は高速化/芝は上がり勝負増/ダートは雨後に前粘り
  2. 予想のコツ:当日の「午前→午後」推移を最優先/含水・回復速度・直前レースの通過順と上がりを重視

寒暖差で同日内の馬場推移が大きく、午前は含水が残って内先行が粘り、午後に向けて乾くと差しの伸びが効きやすくなります。

5月は高速化しやすく、芝は上がり勝負が増えます。ダートは乾けば総合力戦、雨後は含水で前の粘りが強まります。

予想のコツとしては、当日の「午前→午後」の馬場変化を最優先。

前走成績よりも、その週の含水・回復速度、直前のレース傾向(通過順と上がり)を重視して組み立てるのがおすすめです。

秋(10〜11月)

  1. 馬場傾向:クッション安定でフラット/芝は標準〜速めで切れ要求、展開次第で持続戦も/ダートは持続力+コーナーワーク
  2. 予想のコツ:前哨戦→本番の上積みを直線の伸び方で確認/位置取りと仕掛け所の巧拙を評価

気温低下でクッションが安定し、極端なバイアスが出にくいフェアなコンディションになりやすいです。

芝は標準〜速め、直線は切れ味が問われますが、ペース次第で持続戦にも振れます。

ダートは過度に速い/重いに振れにくく、持続力とコーナーワークが鍵です。

予想のコツとしては、前哨戦から本番への上積みを「直線の伸び方」と「通過順の再現性」で確認。

展開が読みやすいぶん、位置取りと仕掛けどころの巧拙を強く評価するといいでしょう。

冬(12〜2月)

  1. 馬場傾向:乾燥で良ベース/風の影響小/芝は内先行が粘りやすいが流れ次第で差し届く/ダートは乾けば総合力、含水で前有利
  2. 予想のコツ:前日〜当日の含水を最優先/先行勢の質とペース想定を厳密に/内目でロスなく運べるタイプを基本線に配分調整

乾燥+低温で良馬場が多く、風の影響が小さいため、ペースと馬場状態が結果を左右します。

芝は内が保ちやすく先行の粘りが利く日が増えますが、流れれば差しも届きます。

ダートは乾けば標準時計の総合力戦、含水が増える日は前有利が強まります。

予想のコツとしては、前日〜当日の含水を最優先し、先行勢の質(逃げ切り能力)とペース想定を厳密に評価。

内目でロスなく運べるタイプを基本線にしつつ、流れが厳しければ差しへの配分も用意しましょう。

京都競馬場のまとめ

京都競馬場のまとめ

京都は内回り=機動力、外回り=直線の瞬発力・持続力が問われる可変型コースです。

芝は季節で傾向が変わり、春は高速化、秋はフェア、冬は良ベースで内の立ち回りが利きやすく、雨期は外伸びが出やすくなります。

ダートは1200・1400mで先行粘り、1800・1900mは持続力とコーナーワークが鍵。

予想では「当週の降水と含水」「当日の午前→午後の馬場推移」「通過順×上がり」の3点を優先して、内でロスなく運ぶか外の伸びを取りにいくかをシンプルに決めるのが有効です。

運営者 KeibaWithの監修者「勝川和馬」

かちかわ かずま

勝川 和馬

KeibaWith運営責任者

競馬予想サイトの検証を始め20年が経過。優良な競馬予想サイトを徹底分析し、競馬で勝ったお金で家と車を購入。これまで培ったノウハウをKeibaWithを見にきて頂いた皆様にお届けしたいと考えています。