セン馬=安定は本当か?去勢後に成績が変わる理由と勝てる見抜き方

セン馬のアイキャッチ

競馬の出馬表や馬柱を見ていると、「セン馬(騙馬)」という表記を目にしたことがあると思います。

しかし「見たことはあるけど、どんな馬なのかよく分かっていない」という方も多いのではないでしょうか。

セン馬はレースに出走する馬の中でも一定数存在しており、決して珍しい存在ではありません。

では、セン馬とは一体どのような特徴を持つ馬なのか。

そして、その違いは競走馬としての走りや成績にどのような影響を与えるのでしょうか

セン馬の特徴を理解することで他の馬との違いが明確になり、予想に活かせるポイントにも気づけるようになってきます。

そこで、本記事ではセン馬の基礎をおさえながら、どのような特徴を持っているのかまで分かりやすくまとめました

セン馬の評価を分けるポイントと相性の良いレースまで解説しています。

予想に活かせる判断基準を身につけたい方は、この機会に必ずご確認ください。

セン馬とは?知っておくべき基本と意外な事実

セン馬の見分け方

競馬の経験がある方なら、一度は出走表で「セ」と記載のある馬を見たことがあるのではないでしょうか。

これはセン馬を示す表記で、セン馬(せんば)とは去勢された牡馬(オスの競走馬)のことを指します

中央・地方を問わず出走している一般的な存在ですが、その割合は競走馬全体の約5〜6%と決して多くはありません

メリットがあるからこそ去勢されているはずなのに、なぜセン馬の数は増えていないのでしょうか。

その背景には、セン馬ならではのメリットとデメリットが大きく関係しているので、そちらもあわせて解説していきます。

セン馬にする理由とは?去勢するメリットは何?

競走馬が去勢される主な理由は「気性を安定させてレースに集中させるため」と言われています。

牡馬(オス)はホルモンの影響によって闘争心が強くなりすぎる馬が多いです。

結果、周囲の馬(特にメスの馬)に反応してレースでも本来の力を発揮できなかったり、調教が思うように進まないこともあります。

こうした課題を抱える馬に対して去勢を行うと精神的に落ち着きやすくなり、騎手の指示に素早く反応できるのがメリットです。

その結果、騎手との連携がスムーズになり、調教やレースで高いパフォーマンスを発揮しやすくなります

さらに、無駄な興奮による体力消耗を抑え、コンディションの向上・維持にも繋がります

ケガのリスクを軽減できるので、競走馬としての寿命が伸びたという事例も少なくありません。

以上の理由から、長く活躍させるという狙いならセン馬にする判断は得策です。

「それならすべての馬を去勢すればいいのでは?」と感じる方もいるかもしれません。

確かにメリットだけを見れば、その考えは決して間違いではないです。

ただ、それにもかかわらず国内におけるセン馬の割合はわずか数%にとどまっているのは、競馬特有の「割り切れない事情」が関係しています。

セン馬が増えない理由

競走馬を長く活躍させるという観点だけで見れば、セン馬にするという判断は合理的です。

実際、海外の競馬では半数以上の馬がセン馬となっているケースも珍しくありません。

それにもかかわらず、日本ではセン馬の割合はごく一部にとどまっているのは「ビジネス」と「名誉」という2つの要素が大きく関係しています。

まず一つ目が「種牡馬としてのビジネス価値」です。

日本でG1を勝つような一流の牡馬は、引退後に種牡馬となることで数十億円、場合によっては百億円規模の価値が生まれることもあります。

しかし、現役時代に去勢してしまえば、その瞬間に種牡馬としての価値はゼロ。

将来得られるはずだった莫大なビジネスチャンスが奪われるということです。

たとえ気性に課題があったとしても「牡馬として大物になる可能性」に賭けて、去勢の判断はギリギリまで先延ばしにする傾向にあります。

そして二つ目の理由が「クラシックレースへの出走」です。

意外と知られていない情報ですが、セン馬になると国内のビッグレースである「日本ダービー」や「皐月賞」といったクラシックには出走できません。

馬主にとって「ダービーオーナーになる」という最大の名誉がかかっているため、3歳春までは去勢を見送るケースが多いです。

なので、一度セン馬にしてしまえば、その馬でクラシック制覇するという夢が完全に途絶えてしまうのです。

このように日本の競馬では馬の現役でどう活躍させるかだけでなく、引退後や馬主の格付けを意識してセン馬にするかの判断を下します。

その上で去勢が選択されるのは、将来の価値を手放してでも現役でのパフォーマンスを優先したいケースです。

セン馬の数が他国と比べて少ないのは、競走能力だけでなく、こうした引退後の価値や名誉といった要素が大きく影響していると言えるでしょう。

ここまでの内容を踏まえると「セン馬は気性が安定して走りやすい=馬券的には買いなのでは?」と感じる方も多いハズ。

馬券的にプラスに働くケースもありますが、逆に評価を下げるべきセン馬も存在します。

そのため「騙馬だから買い」と単純に判断するのではなく、好走するタイプかどうかを見極めることが重要です。

ここからは、馬券に入れるべきセン馬の特徴と、避けたほうがいいセン馬の違いについて解説していきます。

セン馬=買いではない!?走る馬と危険な馬の決定的な違い

好走するセン馬と勝てないセン馬の違い

セン馬を狙うえで大事なのは「どのセン馬を買うか」。

同じセン馬でも激走する馬とまったく走らない馬には特徴に明確な差があり、この違いを見抜けるかが重要となってきます。

ポイントになるのは「去勢してからの期間」と「季節」。

この2点を見れば、狙うべきセン馬は明確になってくるので詳しく見ていきましょう。

去勢してから期間の空いているセン馬は狙い目

セン馬の特徴2

セン馬の中で狙い目となるのは、去勢手術から半年以上が経過している馬です。

去勢後はホルモンバランスが安定するまでに数ヶ月から半年ほどかかるとされています。

この期間を過ぎることで無駄な力みが抜け、フォームや気性が整うことで本来の能力を発揮しやすくなります。

さらに、この条件を満たしたセン馬が躍動するのは夏競馬です。

牡馬は暑さでパフォーマンスを落とし、牝馬は発情の影響を受けますが、セン馬はホルモンの影響を受けないため走りに変化はありません。

つまり、他の馬が不安定になりがちな夏競馬でもセン馬は安定して走れるので信頼度は高いです。

「去勢から半年以上経過しているセン馬 × 夏競馬」という条件なら狙ってみるのもいいでしょう!

去勢してから間もないセン馬は危険?相性の悪いレースとは?

セン馬の特徴

続いて、評価を下げたいのは去勢手術から間もない馬。

特に、手術から3ヶ月以内の馬には注意が必要です。

この時期は、体内のホルモンバランスが大きく変化している最中で、心身ともに不安定な状態にあります。

そのため、手術後は傷口の影響で運動を制限することによって、調教量が不足しがちです。

乗り込み不足によって本番で力を出し切れないケースが多い傾向にあります。

また、去勢の影響で食欲が落ちて馬体重が減ったり、逆に代謝の変化で急激に太ったりと、コンディションが安定しにくい点も見逃せません。

本来は気性を落ち着かせるための去勢ですが、術後間もない時期は手術のストレスや身体的な違和感から、かえってパドックで強いイレ込みや物見を見せるケースもあります。

さらに、以下のような条件では、特にパフォーマンスを落としやすいので注意してください。

  1. スタート直後から先行争いが激しくなることが想定されるレース
  2. 内枠で逃げ・先行馬に囲まれ、自由に動けない展開になりやすいレース
  3. 関東⇔関西などの長距離輸送を伴うレース
  4. 前走から中1週〜中2週と間隔が詰まっているローテーション

該当している場合は、無理に馬券に組み込むよりも一度様子を見るのが無難と言えるでしょう。

まとめ:セン馬は去勢した馬のこと

セン馬は気性の安定して走れる傾向にありますが、すべての馬が好走するわけではありません。

重要なのは「セン馬だから買い」と考えるのではなく、セン馬の状態を見極めること。

去勢から半年以上経過している馬は本来の能力を発揮しやすく、安定感のある走りに期待できます。

一方で、去勢直後の馬はホルモンバランスや体調が不安定で、力を出し切れないケースも少なくありません。

つまりセン馬は「安定して走る馬」ではなく、状態や条件によって評価が大きく変わる存在です。

だからこそ見極めができれば、他の人と差がつく大きな武器となります。

今回紹介したポイントを押さえ、何となく見ていた「セン馬」を馬券に入れるのかどうかを判断しましょう!

つぎに出馬表で「セ」の一文字を見つけたら「去勢からどれくらい経っているか」と「レース条件」を必ず確認してみてください。

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運営者 KeibaWithの監修者「勝川和馬」

かちかわ かずま

勝川 和馬

KeibaWith運営責任者

競馬予想サイトの検証を始め20年が経過。優良な競馬予想サイトを徹底分析し、競馬で勝ったお金で家と車を購入。これまで培ったノウハウをKeibaWithを見にきて頂いた皆様にお届けしたいと考えています。