地方競馬の当て方完全マニュアル|高配当狙いも可能?

地方競馬は、中央競馬と比べて規模が小さくても魅力がたくさんあります。
特に「当て方」を工夫すれば、初心者でも十分に楽しめるだけでなく、回収率を伸ばすことも可能です。
とはいえ「何を基準に予想すればいいのか」「どんな買い方を選べば当たりやすいのか」で迷う人は多いでしょう。
この記事では、初心者が迷わず使える基本の当て方から、中央競馬経験者が押さえるべき違い、そして穴党が狙える高配当の狙い方までを順に解説していきます。
読んだ直後から実践できる内容にまとめましたので、自分に合ったスタイルを見つける参考にしてください。
もくじ
地方競馬で当てるための基本ステップ

このパートでは、地方競馬を初めて買う人や、まだ数回しか経験していない方に向けて「まず何から覚えればいいのか」を整理して解説します。
基本的な馬券の種類、出走表の見方、そして的中率を高めやすい買い方の3つを押さえることで、無駄な買い方を減らし効率よく楽しむことができます。
まず覚えておきたい馬券の種類と特徴
地方競馬での予想は、馬券の種類を理解することから始まります。
種類が多く混乱しやすいですが、初心者が最初に押さえるべきは次の3種類。
以下の表では「馬券の種類ごとの特徴」を整理しました。
| 馬券の種類 | 的中難易度 | 特徴 | 初心者へのおすすめ度 |
|---|---|---|---|
| 単勝 | 低 | 1着馬を当てるシンプルな買い方 | ◯ |
| ワイド | 低〜中 | 選んだ2頭が3着以内に入ればOK | ◎ |
| 3連単 | 高 | 1着~3着を順番通り当てる | △ |
初心者には特に ワイド を推奨します。
理由は「比較的当たりやすい」かつ「高すぎないリスク」で経験を積めるから。
いきなりリスクを負うよりも、まずは当たりやすい券種で経験を積んでから次の券種へステップアップさせましょう。
出走表の見方|オッズ・騎手・馬場状態をどう読む?

次に必要なのは出走表を読む力。
特に初心者が押さえるべき3つの情報をまとめてみました。
- オッズ:極端に低すぎる馬は人気先行の可能性も。
- 騎手:地方競馬は騎手の力量差が大きく、勝率の高い騎手を重視。
- 馬場状態:不良馬場ではパワー型の馬が好走しやすい。
これらを意識するだけで「人気だから買う」「名前を聞いたことがあるから買う」といった感覚的な買い方から脱却できます。
的中率を上げやすいシンプルな買い方
「とにかく当てたい」という初心者には、次のようなシンプルな買い方をおすすめします。
- 人気上位1頭+気になる1頭のワイド
- 勝率の高い騎手が乗る馬を中心にした馬連
- 3頭だけに絞っての三連複BOX(点数を増やしすぎないことが重要)
例えば「1番人気+自分が気になった穴馬」のワイドを買うと的中率とオッズのバランスが良く、初心者でも長く遊びやすいという特徴があります。
地方競馬を当てる第一歩は、馬券の種類を絞って覚えること、出走表の3つの情報を意識すること、そしてシンプルな買い方を徹底することです。
この基本を押さえるだけでも的中率はグッと上がります。
より詳しい「予想の流れ」を知りたい方は、地方競馬の予想の仕方|基本と勝ち方を徹底解説も参考にしてみてください。
中央競馬経験者が押さえるべき“地方競馬ならでは”の当て方

中央競馬をある程度経験している人でも、地方競馬になると「予想がうまくハマらない」と感じることは少なくありません。
その最大の理由は、レース条件や騎手の層、コース形態などに地方特有のクセがあるから。
ここでは、中央競馬との違いを明確にしたうえでどのように予想に活かすべきかを解説します。
中央競馬との違い|小回りコースとダート主体の特徴
地方競馬は多くの競馬場が小回りコースかつダート主体で行われています。
そのため、直線の長い中央競馬に慣れている人が同じ感覚で予想するとズレが生じます。
| 競馬場タイプ | 中央競馬の特徴 | 地方競馬の特徴 |
|---|---|---|
| コース形態 | 直線が長く差し・追込も届く | 小回りが多く、逃げ・先行有利 |
| 距離設定 | 芝・ダートとも多彩 | ダート主体で距離も限定的 |
| 馬のレベル | 馬質の差は比較的小さい | 馬ごとの力量差が大きい |
地方では「展開」よりも「位置取りの良さ」が勝敗を分けやすく、スタート直後に前につけられるかどうかが大きなポイントになります。
騎手と枠順が結果に直結する理由
中央では馬の実力差が結果を左右するケースが多い一方、地方競馬では騎手の腕や枠順の影響が大きく出ます。
特に地方はリーディング上位騎手が勝ち星を独占しやすい傾向があるのを覚えておきましょう。
- 騎手差の大きさ:勝率上位の騎手は下位との差が顕著で、「騎手買い」が成立しやすい。
- 枠順の影響:小回りかつダートのため、外枠はコーナーでロスが多く不利。逆に内枠はロスなく立ち回れるため有利になることが多い。
特に「人気薄でも実績ある騎手が騎乗している場合」は狙い目で、的中率だけでなく配当妙味も増します。
中央競馬の知識をどう活かす?失敗しやすい落とし穴
中央競馬の知識をそのまま地方で使うと失敗することがあります。
代表的な例は次の通り。
- 差し馬を過信する:中央の長い直線では通用するが、地方の小回りでは届かないケースが多い。
- 人気馬をそのまま信頼する:中央に比べて実力差が大きく、人気でも脆いケースが目立つ。
- 芝実績を重視しすぎる:地方はダート主体なので芝適性がそのまま生きるとは限らない。
ただし中央の経験が無駄になるわけではなく、血統やラップの知識は「地方で走れる馬質を見抜く」力になります。
中央競馬の経験者が地方競馬を攻略するには、まず小回り・ダートの特性を理解すること、騎手と枠順の影響を重視すること、そして中央の理論をそのまま適用しないことが重要。
これを意識するだけで的中率は大きく改善しますし、「なぜ当たらないのか」という壁を越えるきっかけになります。
実践テクニック|地方競馬で勝率を高めるコツ

ここからは、地方競馬をより実践的に攻略するためのテクニックを解説します。
初心者がすぐ試せるものから、経験者が知っておくと配当妙味を拾えるものまで、現場で役立つ要素を整理しました。
特に地方はレース数が多く馬質の差も大きいため、ちょっとした視点の差が的中率に直結します。
先行有利の条件を見抜くポイント
地方競馬の多くは小回りコースのため、逃げ・先行馬がそのまま残る展開が目立ちます。
特に以下の条件では先行馬有利が強まりやすいです。
- コーナーが4つある小回りコース(例:川崎・笠松)
- ダートが重・不良で時計が速いとき
- 逃げ馬が1頭だけで展開に恵まれるとき
逆に直線がやや長めの大井や盛岡では、差し・追込が決まりやすくなる傾向があります。
表に「先行有利度が高い条件」を整理しました。
| 条件 | 有利になるタイプ | ポイント |
|---|---|---|
| 小回り・短距離 | 逃げ・先行馬 | スタート直後に前へ行ける馬が優位 |
| 不良馬場 | パワー型・先行馬 | 差し馬は砂を被って苦戦しやすい |
| 逃げ馬が少ない | 単騎逃げ | 展開利で残りやすい |
地方競馬では「展開読みより位置取り重視」で予想すると勝率が安定します。
リピーター馬を狙う戦略
中央競馬ではあまり見られませんが、地方競馬は同じ競馬場・同じ条件での出走が繰り返されることが多いです。そこで有効なのが「リピーター馬狙い」です。
- 過去に同じ競馬場・同距離で好走している馬
- 特定のコースでだけ力を発揮する“ご当地巧者”
- 同じ騎手とのコンビで安定している馬
例えば「川崎1600mで好成績」「名古屋1400mで安定して先行」というように、コース適性がはっきりしている馬は狙いやすいと言えます。
この視点を取り入れると、「なぜ人気薄なのに走ったのか?」という謎が解けることも多く、配当妙味にもつながります。
荒れやすい条件と堅い条件を知っておく
地方競馬は「当たりやすいレース」と「荒れやすいレース」の差が大きいのも特徴の1つ。
条件ごとに整理すると以下のようになります。
| レースタイプ | 荒れやすさ | 特徴 |
|---|---|---|
| クラス分け直後のレース | 高 | 馬の力関係が不明確で波乱要素が多い |
| 重賞競走 | 中 | 実力差がはっきりして堅めに決まりやすい |
| 少頭数レース | 低 | 展開の紛れが少なく、人気馬で決まりやすい |
| 多頭数+下級条件 | 高 | 実力差が小さく展開次第で波乱になりやすい |
このように「荒れる可能性が高いレースか」「堅い決着になりやすいか」を事前に切り分けることで、買い方を柔軟に変えられるようになります。
地方競馬で勝率を高めるには、
- 先行有利の条件をしっかり押さえること
- 同じ舞台で強いリピーター馬を意識すること
- 荒れるレースと堅いレースを見極めて買い方を調整すること
この3つを徹底するだけで、的中率と回収率は確実に底上げされます。
さらに“勝っている人”の考え方を知りたい方は、地方競馬で勝ってる人の特徴と買い方|回収率を上げる秘訣とは?も参考にしてみてください。
高配当を狙う!穴党向けの地方競馬“当て方”

地方競馬は中央に比べて実力差や展開の読みやすさがあり、人気馬が飛ぶケースも少なくありません。
そのため「一発逆転の高配当を狙いたい」という穴党にとっては格好の舞台です。
ここでは高配当を取るために重要な3つの視点を紹介します。
穴馬を見抜く3つの視点(展開・持ち時計・人気薄の騎手)
高配当を狙うには「人気の盲点」になる馬を見抜くことが不可欠です。
具体的に注目すべきは次の3点。
- 展開:人気馬が前に行く同型とぶつかるとペースが速くなり、差し馬が浮上する。
- 持ち時計:同条件で過去に好時計を持つ馬は人気薄でも侮れない。
- 騎手:リーディング上位騎手が人気薄に乗ると一変するケースが多い。
これらをチェックするだけで「単なる人気薄」か「狙える穴馬」かの見極めがしやすくなります。
特に展開予測と騎手の力量は地方競馬の穴狙いで強力な武器です。
フォーメーション・BOX買いの活用法
穴党にとって重要なのは「的中率を落とさずに高配当を拾う」こと。
そのためには買い方の工夫が欠かせません。
代表的な手法を整理すると以下の通り。
| 買い方 | 特徴 | 向いているケース |
|---|---|---|
| フォーメーション | 本命馬を1頭固定し、2・3着に穴馬を流す | 1頭だけ軸に信頼できる馬がいる時 |
| 3連複BOX | 複数の馬から万馬券を拾える | 力が拮抗していて波乱必至の時 |
| 馬連流し | 穴馬を軸に相手へ流す | 穴馬1頭に強い根拠を持てる時 |
このように 「軸は堅実に、相手に穴馬」 を入れるのが高配当を狙いつつ的中率を維持するコツです。
資金配分でリスクを抑えながら回収率を上げる
高配当狙いは当たれば大きい反面、外れるリスクも高いのが現実です。
そのため資金配分を誤ると大敗につながるので注意が必要です。
資金配分の基本は次の通り。
- 的中率の高い買い目=厚めに資金配分
- 高配当狙いの買い目=薄めに資金配分
- 1Rに使う金額を事前に決めて分散
例えば「本命馬軸+穴馬フォーメーション」では、本命絡みの堅い目に厚く、穴絡みの目に薄く張るのが合理的です。
これにより「的中ゼロ」になるリスクを下げつつ、当たれば回収率を高められます。
改めてまとめると、穴党が地方競馬で高配当を狙うには、
- 展開・持ち時計・騎手から穴馬を見抜くこと
- フォーメーションやBOXなど“高配当を拾いやすい買い方”を選ぶこと
- 資金配分を工夫してリスクを抑えること
この3つを徹底すれば、ただの夢物語ではなく実際に現実的な高配当獲得につながるはずです。
まとめ|自分に合った「地方競馬の当て方」を選ぼう

ここまで「地方競馬の当て方」を、初心者・中央競馬経験者・穴党それぞれの視点から解説してきました。
最後にもう一度、自分に合ったスタイルを確認しておきましょう。
【初心者向け:当たりやすい買い方で経験を積む】
- 馬券はワイド・馬連を中心に
- 出走表の「オッズ・騎手・馬場状態」を最低限チェック
- 買い目は少なめにして「まずは当てる喜び」を優先
初心者はまず「的中体験を積む」ことが最重要。
当たる楽しさを知ることで予想への理解も深まります。
【中央競馬経験者向け:違いを理解して対応する】
- 小回り+ダート主体の舞台では「逃げ・先行馬」を重視
- 枠順や騎手の影響が中央以上に大きい
- 差し馬過信や芝実績重視といった“中央の癖”を持ち込まない
中央で培った知識は役立ちますが、「そのまま適用しない柔軟さ」が勝率を大きく左右します。
【穴党向け:高配当を狙いながら資金管理を徹底】
- 展開・持ち時計・人気薄の騎手から穴馬を拾う
- フォーメーションやBOX買いで高配当を狙う
- 資金配分は堅めに厚く、穴目は薄くでリスクを調整
穴狙いは一撃の魅力がある反面、継続するには資金管理が不可欠。
「的中ゼロを避ける工夫」を取り入れることで回収率が安定します。
地方競馬は「小回り・騎手差・展開のシンプルさ」など、中央とは違う攻略要素があります。
自分がどのタイプかを意識して予想法を使い分けることで、的中率も回収率も大きく改善できるはずです。
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