【決定版】地方競馬歴代最強馬ランキングTOP5!現役最強馬や移籍した最強馬を紹介します

「最強馬」と言われると、中央競馬で活躍している馬を連想しがちですが・・・
実は地方競馬にも、長い歴史の中で「最強」と呼ばれる実力馬が数多く登場してきました。
地元ファンに愛されながら地方競馬を支えた馬、さらには中央競馬へ移籍してG1を制した馬もいます。
そして現在も、地方競馬の舞台でトップクラスの走りを見せる現役馬たちが存在します。
本記事では、これまで地方競馬を代表してきた歴代最強馬をランキング形式で紹介し、中央競馬で大活躍した地方出身馬、そして2025年の現役最強馬を紹介します。
地方競馬の魅力と、そこから生まれた名馬たちの歩みを振り返ってみましょう。
- 相馬 楓
- 執筆者

父親の影響で小さい頃から馬が大好きになり、毎週競馬場へ足を運び続けて15年。当時最強馬だったディープインパクトの凄さに感動し、毎年の2歳馬の中から最強を探すのが趣味です。小さい頃から培ってきた選馬眼で好走馬も見抜くのに自信があります!
もくじ
地方競馬の最強馬を決める基準

「地方競馬の最強馬」と一口にいっても、ただ勝ち星が多いだけでは語れません。
KeibaWithでは、以下の4つの観点を基準に歴代の名馬たちを総合的に評価します。
- 獲得賞金(30点)
- 戦績(20点)
- 重賞・GI実績(30点)
- 歴史的インパクト(20点)
【獲得賞金(30点)】
現役当時の基準で見て高額かどうか、あるいは歴代最高レベルの賞金額を獲得しているかを評価します。
地方競馬は中央と比べて賞金規模が小さいため、突出した金額を残した馬は大きな価値があります。
【戦績(20点)】
単に出走数や勝利数だけでなく、勝率の高さや勝ち星の内容(相手関係や舞台の格)を重視しました。
安定して強さを示した馬ほど高く評価されます。
【重賞・GI実績(30点)】
地方の重賞制覇はもちろん、ジャパンカップダートやフェブラリーSなど中央のGIでの実績も大きな加点対象です。
また、連覇や複数のビッグタイトル獲得といった“積み上げ”も重要です。
【歴史的インパクト(20点)】
その馬が地方競馬史にどんな足跡を残したか、ファンの記憶にどれほど刻まれているか、唯一無二の存在であったかといった観点から評価します。
単なる数字では測れない“伝説性”を重視しました。
これらを100点満点のスコアに換算し、ランキング形式で「地方競馬の歴代最強馬」を紹介していきます。
地方競馬最強馬ランキングTOP5

ここからは、先ほどの採点基準をもとに選ばれた「地方競馬の歴代最強馬TOP5」を紹介します。
獲得賞金や戦績、そしてファンの記憶に残る走りを振り返りながら、その強さの理由を見ていきましょう。
第5位:コスモバルク(道営)

| 点数 | 詳細 | |
| 獲得賞金 | 23/30 | 中央競馬(4億6,362万円)地方競馬( 1,853万円) |
| 戦績 | 12/20 | 48戦10勝 [10-8-1-29] |
| 重賞戦績 | 25/30 | 06'シンガポール・エアラインズ・インターナショナルC(G1) |
| 歴史的インパクト | 17/20 | 中央クラシック挑戦+海外GI制覇の唯一性 |
| 合計 | 77/100 | 地方競馬から中央や海外へ挑戦し続けた”永遠の挑戦者” |
地方競馬から中央や海外へ挑戦し続けた“永遠の挑戦者”。
道営所属のまま皐月賞に出走し、地方競馬の存在感を全国に知らしめました。
G1勝利は叶わなかったものの、シンガポール航空国際C(国際G1)を制覇し、地方所属馬の可能性を広げた存在です。
獲得賞金や挑戦の軌跡は、地方競馬史において特別な意味を持つでしょう。
第4位:アジュディミツオー(船橋)

| 点数 | 詳細 | |
| 獲得賞金 | 22/30 | 5億9640万3000円 |
| 戦績 | 14/20 | 27戦10勝[10-5-1-11] |
| 重賞戦績 | 26/30 | 東京大賞典連覇、帝王賞、かしわ記念 |
| 歴史的インパクト | 16/20 | 連覇の象徴 |
| 合計 | 78/100 | 船橋競馬を代表するダート王者 |
船橋競馬を代表するダート王者。
2006年の東京大賞典や川崎記念など、中央・地方の舞台で数々のタイトルを獲得しました。
特に、地方所属馬としてフェブラリーSを勝った功績は大きく、中央の一線級を相手に真っ向から勝負できた数少ない馬です。
力強い先行力と持続力で、多くのファンを魅了しました。
第3位:メイセイオペラ(盛岡)

| 点数 | 詳細 | |
| 獲得賞金 | 24/30 | 中央競馬(4億6,362万円)地方競馬( 1,853万円) |
| 戦績 | 17/20 | 48戦10勝 [10-8-1-29] |
| 重賞戦績 | 27/30 | 06'シンガポール・エアラインズ・インターナショナルC(G1) |
| 歴史的インパクト | 20/20 | 中央クラシック挑戦+海外GI制覇の唯一性 |
| 合計 | 88/100 | 地方競馬から中央や海外へ挑戦し続けた”永遠の挑戦者” |
岩手競馬の英雄であり、地方所属馬として初めて中央のG1「フェブラリーS」を制覇した伝説の存在です。
この一勝は地方競馬の夢であり、その歴史的インパクトは計り知れません。
安定した戦績と、地方馬でも中央の頂点を取れることを証明した功績により、堂々の3位にランクインしました。
第2位:アブクマポーロ(船橋)

| 点数 | 詳細 | |
| 獲得賞金 | 29/30 | 8億2009万円 |
| 戦績 | 19/20 | 32戦23勝 [23-3-3-3] |
| 重賞戦績 | 25/30 | 帝王賞・東京大賞典・南部杯 |
| 歴史的インパクト | 16/20 | 主要タイトルを総なめ |
| 合計 | 89/100 | 地方の大黒柱 |
ダートグレード競走で数々の勝利を重ねた“地方の大黒柱”。
特に1997年から1999年にかけて、帝王賞・東京大賞典・川崎記念など主要タイトルを総なめにし、地方競馬の看板として一時代を築きました。
勝率の高さ、安定感、そして獲得賞金の面でも突出しており、地方競馬史に残る名馬として評価されます。
第1位:フリオーソ(船橋)

| 点数 | 詳細 | |
| 獲得賞金 | 30/30 | 8億4544万円 |
| 戦績 | 14/20 | 39戦11勝 [11-14-2-12] |
| 重賞戦績 | 28/30 | 交流GI5勝、挑戦回数歴代最多 |
| 歴史的インパクト | 18/20 | 地方最強馬の代名詞 |
| 合計 | 90/100 | 船橋競馬が誇る史上最強クラスのダートホース。 |
南関東三冠を制覇しただけでなく、帝王賞や東京大賞典などダートグレード競走で長きにわたり活躍しました。
獲得賞金は地方競馬所属馬として歴代トップクラスであり、その実績と安定感は群を抜いています。
中央G1制覇こそ叶いませんでしたが、地方所属馬としての完成度・存在感は他の追随を許さず、「地方競馬最強馬」の称号にふさわしい存在です。
地方競馬から中央競馬に移籍した最強馬「オグリキャップ」

| 詳細 | |
| 生年月日 | 1985年3月27日 |
| 所属 | 笠松競馬→中央競馬(栗東) |
| 適正コース | 芝マイル〜中距離 |
| 中央競馬戦績 | 20戦11勝 [11-5-2-2] |
| 地方競馬戦績 | 12戦11勝 [11-1-0-0] |
| 獲得賞金 | 9億1251万2000円 |
笠松競馬で無敗の快進撃を続け、「芦毛の怪物」と呼ばれたオグリキャップは、その後中央競馬へ移籍。
マイルCSや有馬記念など数々のG1を制し、一大ブームを巻き起こしました。
地方出身馬として中央の頂点に立った功績は唯一無二であり、地方競馬の存在を全国に広めた最大の立役者といえます。
オグリキャップの成功は、地方競馬からも中央の頂点を狙えるという希望を与え、その後の多くの地方所属馬の挑戦につながりました。
競馬の歴史の中で名を残した競走馬の1頭です。
【2025年最新】現役の地方最強馬
※上清水キャッチ
2025年現在、地方競馬の舞台で圧倒的な存在感を示している現役馬たちがいます。
中央馬との交流戦でも好走を見せ、南関東や各地のダートグレード競走を沸かせているその姿は、かつての名馬たちに匹敵するほど。
ここでは、最新の戦績や重賞勝利数を踏まえ、現役で「地方最強」と呼ぶにふさわしい馬たちを紹介します。
ソルジャーフィルド

評価ポイント
- NARグランプリ2024・最優秀2歳牡馬受賞
- 地元・門別での圧倒的な強さ
- 地方競馬の枠を超えた活躍
ソルジャーフィルドは、2022年4月に北海道日高町で生まれた牡馬で、父はルヴァンスレーヴ、母はアイルゴーバックという血統を持ちます。
現在は北海道・川島洋人厩舎に所属し、馬主は株式会社本城。
生産はグッドラック・ファームが手掛けています。
デビューから高い安定感を誇り、これまでの通算成績は12戦7勝、2着3回、3着1回と、複勝率9割を超える安定感を示しています。
2024年には8戦4勝を挙げ、JBC2歳優駿(JpnIII)を制して地方の頂点に立ち、同年のNARグランプリ最優秀2歳牡馬にも選出されました。
さらに、全日本2歳優駿(JpnI)でも3着に健闘し、中央勢とも互角に渡り合える力を証明しました。
翌年の2025年には3歳シーズンを迎え、北海道の三冠路線に挑戦。北斗盃(H3)、北海優駿(H1)、王冠賞(H2)をすべて制して北海道三冠馬となり、「北の王者」と呼ばれる存在に成長しました。
また、南関東の京浜盃(JpnII)にも挑戦し4着と敗れはしたものの、全国区の強豪との戦いでも上位に食い込んでいます。
獲得賞金はすでに8,600万円を超えており、今後の中央挑戦や全国交流GIでの飛躍が大きく期待されています。
地元・門別を中心に勝ち星を重ねながら、地方競馬の看板を背負って立つ存在へと成長しつつあるソルジャーフィルドは、2025年時点で最も注目すべき若きスターの一頭といえるでしょう。
地方競馬の歴代最強馬のまとめ
地方競馬の歴史を振り返ると、数々の名馬がそれぞれ異なる形で「最強」の称号を手にしてきました。
賞金面で頂点に立ったフリオーソ、圧倒的な勝率を誇ったアブクマポーロ、唯一中央GIを制したメイセイオペラ、東京大賞典連覇で存在感を示したアジュディミツオー、そして海外GIを制したコスモバルク。
それぞれの馬が異なる舞台で輝きを放ち、地方競馬の可能性を広げてきました。
単純な数字だけでは測れない「地方最強馬」という称号には、戦績やタイトルに加えて、ファンの心に残る物語が深く関わっています。
こうした名馬たちの歩みは、これから登場する新たなスターの基準となり、地方競馬をさらに魅力的な舞台へと押し上げていくことでしょう。
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