地方競馬は本当に難しい?当たりづらいと感じる原因を調査してみました

地方競馬は中央競馬に比べて「難しい」「当たりづらい」とよく言われます。
実際に勝負してみると「中央競馬の予想法が通用しない」「人気馬があっさり負ける」など、戸惑う人は少なくありません。
さらに、出走馬の能力差や情報の少なさ、騎手や厩舎の偏りといった独特の要素が、競馬ファンを悩ませる大きな壁となっています。
しかし、地方競馬が難しいとされる理由を正しく理解し、落とし穴を避けるコツを押さえれば、的中率や回収率を大きく改善することも可能です。
この記事では、地方競馬が難しいと言われる5つの理由と初心者がつまずきやすい落とし穴や対策法を解説します。
最後には、地方競馬をより楽しみやすくするための予想サイトもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
- 相馬 楓
- 執筆者

父親の影響で小さい頃から馬が大好きになり、毎週競馬場へ足を運び続けて15年。当時最強馬だったディープインパクトの凄さに感動し、毎年の2歳馬の中から最強を探すのが趣味です。小さい頃から培ってきた選馬眼で好走馬も見抜くのに自信があります!
もくじ
地方競馬難しいと言われる主な理由

地方競馬を難しくしている根本的な要因は「競馬の前提条件そのものが中央とは違う」という点にあります。
地方ではレースの舞台となる競馬場が多く、馬場の形状や距離設定に特徴があるため、一つの定型的な予想パターンが通用しづらいのです。
さらに、中央に比べて規模が小さいがゆえに、出走馬や騎手、厩舎の関係性が密接で、結果に影響する要素が多岐にわたります。
つまり、地方競馬は「単純にデータを当てはめて予想する」のではなく、環境や人間関係、開催の性質など、総合的に考える必要がある競馬なのです。
こうした独特の構造を理解していないと、すぐにつまずいてしまいます。
以下では、より具体的な理由を掘り下げていきましょう。
中央競馬と地方競馬では考え方が違う
中央競馬と同じ感覚で地方競馬に挑むと、多くの人が「全然当たらない」と感じてしまいます。
これは、両者の予想における基本的な考え方が大きく異なるからです。
中央競馬では、出走馬のレベルが高く拮抗しているため、血統や過去の重賞成績、厩舎の調整力など、多角的に比較して勝ち馬を見極めるアプローチが有効です。
一方、地方競馬は出走馬の能力差が極端であることが多く「どの馬が頭ひとつ抜けているか」を見極める方が重要になります。
そのため、実績や能力指数を細かく比較するよりも、直近の着順や持ち時計、地方特有の馬場適性を重視する方が精度が上がる傾向があります。
さらに、中央競馬ではデータ分析や統計的な予想が主流ですが、地方では「騎手の腕前」や「その競馬場特有の傾向」など、人や環境に基づく読みが大きなカギを握ります。
つまり、同じ競馬でも“重視する材料”がまったく違うため、中央流の発想に固執すると予想が噛み合わないのです。
出走馬の能力差が極端で予想が難しい
地方競馬の大きな特徴のひとつが、出走馬の能力差がはっきりしている点です。
中央競馬では同じ条件で能力の近い馬が揃うことが多く、接戦になりやすい一方、地方では力のある馬とそうでない馬の差が大きく出やすい傾向があります。
この「力の差」がレース展開に直結し、圧倒的な強さを見せる馬がいる一方で、人気馬でも展開や馬場状態次第で凡走するケースも少なくありません。
また、実績のある馬が降級してきたり、移籍直後の馬がいきなり通用したりと、能力比較の基準がぶれやすい点も予想を難しくしています。
つまり、単純に過去の成績や人気だけで判断すると「強い馬がなぜか負ける」「格下だと思った馬が好走する」といった結果になりやすいのが地方競馬の特徴です。
力関係をどう見極めるかが、的中のカギとなります。
情報量が少なく予想材料が限られている
地方競馬では、中央競馬と比べて公開される情報が限られています。
中央では厩舎コメントや追い切りタイム、専門紙やネット媒体の分析記事など多くの予想材料が手に入りますが、地方では同じような情報が少なく、公式発表の成績表や直近のレース映像に頼らざるを得ないケースがほとんどです。
さらに、馬柱に記載されている過去成績も中央に比べると参考にしづらい場面が多く、同じ競馬場内での比較や直近の走りを重視する必要があります。
加えて、ローカル色が強いため、競馬場ごとの馬場状態や騎手の特徴を把握していなければ、他の材料で補うことが難しいのも実情です。
情報源が少ないことは、裏を返せば「経験や現場感覚が重要になる」という意味でもあり、成績表だけで予想を組み立てると精度が下がりやすい要因となっています。
騎手や厩舎の偏りが激しく展開が読みにくい
地方競馬では、特定の騎手や厩舎に実力が集中しているケースが多く見られます。
出走頭数に対して実績上位の騎手が限られているため、同じ顔ぶれが毎日のように上位を占めることも珍しくありません。
厩舎に関しても、調教技術や馬の質で差がつきやすく、強い厩舎に所属する馬が結果を出しやすい構造になっています。
ただし、こうした偏りは必ずしも予想を簡単にしてくれるわけではありません。
人気騎手に依頼が集中することでオッズが偏り、実力以上に人気を集めてしまうケースもあります。
また、強い厩舎同士がレースでぶつかると展開が複雑化し、どの馬が先行して有利になるかの判断が難しくなるのです。
結果として、「騎手や厩舎の力関係をどの程度予想に反映させるか」という読みが求められ、初心者にとって展開を掴みにくい要因のひとつとなっています。
レース数が多いので複数のレースに手を出してしまう
地方競馬は平日も含めて全国各地で開催されており、1日のレース数も多いのが特徴です。
ほぼ毎日どこかで開催が行われているため、中央競馬と違って「買おうと思えばいつでも参加できる」環境が整っているので、この手軽さが落とし穴になります。
レース数が多いと「せっかくだからもう1レース」「取り返すために次も買おう」といった心理が働きやすく、気づけば複数のレースに手を出して資金が分散してしまいがちです。
本来は勝負どころを絞るべきなのに、数の多さが逆に予想の精度を下げる原因になります。
冷静な判断ができず、参加回数を増やし自分で地方競馬の難易度を上げていることが難しいと感じる一つでしょう。
地方競馬予想で初心者が陥りやすい5つの落とし穴とその対策法

地方競馬の独特な難しさを理解していても、いざ馬券を買う段階になると思わぬ失敗をしてしまうことがあります。
特に、中央競馬の感覚をそのまま持ち込んだり、情報の少なさを補えなかったりすることで、知らず知らずのうちに「負けパターン」にハマりやすいのです。
ここからは、地方競馬で初心者が陥りやすい代表的な落とし穴を5つ取り上げ、それぞれに有効な対策法を解説していきます。
予想を組み立てる際の注意点としてぜひ押さえておきましょう。
人気馬を盲信して大負け
初心者が最もやってしまいがちな失敗が「人気馬=勝つ」と思い込み、無条件で買ってしまうことです。
中央競馬では実力拮抗の中で実績や調整力がものを言うため、人気馬が安定して好走するケースも多いですが、地方競馬では必ずしもそうとは限りません。
地方では馬の能力差が極端なうえ、馬場状態や展開によって人気馬が大きく崩れることも珍しくありません。
それでも「人気だから大丈夫だろう」と信じ込んでしまうと、オッズが低いのに外れて大きな損失につながってしまいます。
対策法としては、人気の有無だけで判断するのではなく、直近の成績や競馬場との相性、さらには騎手の得意不得意を確認することが重要です。
人気馬を「買う」か「嫌う」かの判断を一歩踏み込んで行うことで、不必要な大負けを防ぎやすくなります。
買いすぎて資金がショート
地方競馬は開催日数やレース数が多いため、「もう一レースだけ」「次こそ当たるはず」とつい馬券を買いすぎてしまう傾向があります。
特に最初の方は的中率を高めようと多点買いに走りやすく、1レースごとの投資額が膨らみ、気づけば資金が尽きてしまうことも少なくありません。
背景には「当たらなかった分を取り返したい」という心理や「レースが多いからチャンスも多いはず」という錯覚があります。
しかし、無計画に買い続けるほど、的中率も回収率も下がっていくのが実情です。
対策法としては、1日の投資上限や1レースあたりの購入金額をあらかじめ決めておくことが有効です。
また、全レースに参加するのではなく、狙いを絞って勝負レースを選ぶ姿勢も大切です。
資金管理を徹底することで、無駄な負けを防ぎ、冷静な予想につなげることができます。
騎手や競馬場のクセを無視
地方競馬では、騎手の特徴や競馬場ごとの傾向が結果に直結する場面が多くあります。
勝率が下がり、焦ってくるとその点を軽視し、過去成績や人気だけで判断してしまいがちです。
例えば「スタートが得意な騎手」「逃げ馬が圧倒的に有利な競馬場」といった要素を無視すると、実力通りの予想が外れる原因となります。
背景には、中央競馬と比べて情報量が少ないために「どの要素を重視すべきか分からない」という迷いがあります。
その結果、騎手やコースのクセを把握しないまま馬券を買ってしまい、展開の読み違いにつながるのです。
対策法としては、過去のレース映像や成績表から「その騎手がどんな勝ち方をしているか」「その競馬場は逃げ・差しどちらが決まりやすいか」を把握することが有効です。
シンプルに「得意な騎手+有利なコース形態」を意識するだけでも、予想の精度は大きく変わってきます。
地方でも「展開読み」が疎か
初心者が見落としやすいのが、地方競馬においても「展開の読み」が重要であるという点です。
出走馬の能力差が大きいため「強い馬を選べばいい」と考えがちですが、実際にはスタートの出遅れやペース配分、前に行く馬同士の競り合いなど、展開次第で結果は大きく変わります。
背景には「地方は能力差が極端だから展開は関係ない」という誤解があります。
しかし、力上位の馬でも展開が不利になれば取りこぼすことは多く、逆に伏兵馬が恵まれた展開で好走するケースも少なくありません。
対策法としては、出走表から逃げ馬・先行馬・差し馬のバランスを確認し、レースの流れをイメージすることが有効です。
「逃げ馬が少ない=先行有利」「差し馬が多い=前が潰れる可能性大」といったシンプルな読みを加えるだけでも、予想の安定感はぐっと増します。
過去レースを見ずに投票
予想を組み立てるうえで欠かせないのが過去のレース内容を確認することです。
しかし、初心者は成績表の数字だけを見て判断してしまいがちです。
着順やタイムだけでは分からない「どんな勝ち方・負け方をしたのか」「展開や馬場の影響をどの程度受けたのか」といった情報は、レース映像を見なければ掴めません。
特に地方競馬では、馬場状態の変化や展開ひとつで結果が大きく変わることが多いため、数字だけに頼った予想は精度が落ちやすくなります。
過去レースを確認しておけば「前走は不利が重なっただけ」「実は最後の伸び脚は良かった」といった隠れた強調材料を見抜ける可能性が高まります。
初心者こそ成績表で切り捨てずに、映像で裏付けを取ることを習慣にすることで、予想の厚みが増し、安易な投票による失敗を避けやすくなるでしょう。
まとめ
地方競馬が「難しい」と言われるのは、中央競馬との構造的な違いや情報の少なさ、さらに出走馬や騎手の実力差の極端さにあります。
特に、深い砂質・小回りコース・前残り展開など、地方特有の要素が多く、中央の感覚で予想すると的中率が落ちやすい点が最大の壁です。
しかし、裏を返せば「傾向さえ掴めば狙いやすい」とも言えます。
地方は開催場ごとに特徴が明確で、騎手・厩舎の得意条件や馬場傾向を把握するだけで回収率が大きく変化します。
初心者がつまずきやすいのは、人気馬の過信やレースの買いすぎなど、予想技術よりも“立ち回り”の部分が多いのです。
そのため、まずは
- 予想サイトや指数データをうまく活用する
- 得意な競馬場・距離を決めて集中する
- 無理に全レースを買わない
といった基本を徹底することが、安定した的中への第一歩となります。
地方競馬は決して「当たらない競馬」ではありません。
正しい知識とデータ分析を積み重ねれば、中央よりも攻略の糸口を掴みやすい“穴場のフィールドです。
焦らずコツコツと、少しずつ「地方ならではの勝ち方」を身につけていきましょう。
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