優駿とは特別に優れた競走馬のことをいいます。競走馬は一般に軽種のサラブレッドを指します。北海道のばんえい競馬で走っている重種とはことなり、400キロから550キロくらいのスリムな体型が特徴です。現在の競走馬は究極の品種改良を繰り返してきた、ということもできます。知っている人も多いと思われますが、サラブレッド血統の父系をさかのぼっていくと、必ず3頭の種牡馬に行き着きます。バイアリータークとダーレーアラビアン、ゴドルフィンアラビアンであり、18世紀の英国がアラブから優秀な馬を輸入したことがきっかけだとされています。
1980年代後半には、宮本輝が書いた優駿という小説がブームになりました。映画化もされ、競走馬と競馬関係者と取り巻くドラマが話題を呼びました。小説は吉川英治文学賞およびJRA賞馬事文化賞を受けています。
競走馬 寿命の平均は25歳といわれています。レースで走ることが仕事の競走馬は4歳や5歳で引退を迎え、長い余生を過ごすことになります。前述の通りサラブレッドは品種改良を繰り返してきましたから、優秀な成績を残した競走馬 引退後に繁殖馬として過ごすことが可能です。
優秀な種牡馬は、高い種付料を稼ぐことが可能です。日本の種牡馬のトップレベルは1回で1000万円以上の種付料で、1シーズンに100回以上の種付をすることも珍しくありません。
種付を行ったり、子馬を出産したりする場所を馬産地といいます。現在、日本一の軽種馬産地と言われているのが北海道の日高地方です。具体的にはまず日高町と平取町、新冠町です。くわえて新ひだか町と浦河町、様似町それからえりも町です。この日高町で国内生産頭数の8割を占めるとされています。牧場はおよそ1000あり、2万頭の馬がいます。
北海道にはもともと馬は住んでおらず、開拓のために持ち込まれたのがきっかけです。明治時代、札幌農学校つまり現在の北海道大学を中心として、洋式の農法を北海道で進めていました。それに戦争の影響がくわわって日高地方が馬産地として発展したのです。
優駿のふるさとらしく日高町には、ホッカイドウ競馬の門別競馬場があります。1997年にできた日本で最も新しい競馬場で、きれいな施設が魅力です。観客席はガラス張りになっており、雨の季節でもくつろいでレースを楽しむことが可能です。サイズは外回り1600メートルと本買う的であり、大井競馬場とほぼ同じ規模です。