馬の種類:アパルーサ

アパルーサとはアメリカ北西部が原産で、カラフルな斑点が特徴の馬の事です。日本ではまだあまり知られていませんが、特にアメリカではサラブレッド等と並んで人気の高い品種で、現在では約65000頭程が登録されています。

元々はスペインから持ち込まれたムスタング種を、18世紀にアメリカ原住民のネズパース族が実用的で戦闘や狩猟にも使えるように改良したのが発祥です。このアパルーサの血統は、その後ポニー等色々な品種に大きな影響を与え、現在では競走馬としても活躍しています。

身体も骨太で丈夫で持久力があり、体高は約142~163センチ程なので子供から大人まで乗る事が出来ます。

また病気になりにくく、粗食でも大丈夫なので、非常に扱いやすい品種として有名です。こうした特徴は、ネズパース族が改良に改良を重ねてきたからこそあります。

ネズパース族はただ実用的な馬に改良しただけではありません。賢くそして大人しい性格の馬を作り出す努力もしていました。
その結果アパルーサは身体が丈夫で持久力があるだけでなく、頭が良くスタミナと忍耐力も持ち合わせた魅力的な馬になりました。

アパルーサは大人しい性格でもある為、牧場作業や馬車馬として使用したり、近年ではサーカス等のショーや映画で使用される事もあります。

そして非常に素直で、乗り手のいう事をよく聞くので初心者でも簡単に扱う事が出来ます。また腰もしっかりしているので、乗っていて反動が少ない為、乗り手の体の負担も小さいです。その一方バネは非常にある為、非常に軽やかさがあるのも特徴です。

見た目の特徴としては、全ての馬に入っている訳ではありませんが、独特な斑紋模様が挙げられます。身体全体に黒や茶色の墨汁を垂らしたみたいな斑点があるヒョウ柄のレオパードや、お尻部分に斑点があるブランケット、それから白く細かい斑点のあるスノーフレーク、そして体を雪化粧で覆ったようなフロスト、あと犬のダルメシアンと同じような毛色が特徴のマーブル等色々あります。

しかしこれらは生まれたての時は、まだどういう毛色の種類か判断しにくく、成長していくにつれ判別できるようになります。

またアパルーサは白目部分の胸膜が特徴的ですし、汗をかくと鼻の部分や全身に斑状が出るのも特徴の1つです。他にもたてがみや尾っぽの毛が他の馬と比べると若干少なく、蹄は丈夫で硬く、黒と白のストライプラインが入っている事が多いのも特徴です。