競馬とは?

競馬は競走馬に騎手が乗り順位を競うレースで、公営競技のギャンブルとしての側面もありますが、歴史のあるスポーツとも定義できます。競馬のルーツは紀元前あるといわれるくらいに古く、近代競馬も16世紀頃にイングランドで始まったとされています。

日本の競馬は大きく分けると中央競馬と地方競馬で、前者は日本中央競馬会JRA、後者は競馬場のある自治体と主催者が異なります。ただ、地方競馬も地方競馬全国協会NARという組織がまとめたり、連携を図る役割を担っています。

両者の間には他にも、開催日時やコース、競走馬のレベルや賞金などの違いがあります。やはり、競馬といえば中央競馬が花形ですから、騎手にとってはあこがれの場所ですし、出走する馬も選りすぐりのサラブレッド揃いです。

競走馬がそりを引くばんえい競走も地方競馬の1つで、現在は北海道の帯広市が主催するばんえい十勝のみが開催されています。ばんえい競走はそりに騎手を乗せるだけでなく、スピードに加えて力も競い合うことから、純粋にスピード勝負の一般的な競馬とは一線を画します。またばんえい競走は世界的に見ても珍しく、サラブレッドではなく農耕馬が使われてきた歴史があります。

農耕馬は体重が1000kg前後とサラブレッドの倍くらいですから、当然ながら体格が大きく身長も違うので、比べればまるで大人と子供のようです。競馬で一般的に思い浮かべるのは、平坦な場所を走り順位を競い合う平地競走です。障害競走ではコース内に障害物が設置されており、ジャンプして飛び越えながらゴールを目指します。騎乗速歩競走は基本的に平地競走に近いですが、走法が繋駕速歩競走と共通する点が違います。

日本では1972年を最後に開催されていないので、廃れてしまった競走の一種だといえるでしょう。海外でもイギリスやアメリカでは減少傾向ですが、逆にフランスやベルギーでは人気のようです。繋駕速歩競走は、騎手が繋駕車と呼ばれる二輪車に乗りレースを行う競技で、騎手はドライバーと呼ばれます。それから競走馬はサラブレッドではなく、サラブレッドよりやや小さく体格がしっかりとしている、スタンダードブレッドが活躍します。様々な点が他の競馬と異なりますが、古代の戦車競走にルーツがありますから、歴史的には古いといえます。

日本では現在プロの競技は行われておらず、地方競馬は中央競馬よりも長くレースを実施していましたが、それも1971年に終わっています。競技人口は少ないもののアマチュアの間では今でも行われているので、現在では知る人ぞ知る超マイナーな競技です。このように競馬は競技の種類が多く、色々な形で競い合いが行われています。